トランシーバーと無線機の違いとは?選定基準も合わせて解説
トランシーバーや無線機は、通信手段として広く活用されており、用途に応じた適切な機種を選ぶことが重要です。
本記事では、トランシーバーと無線機の違いや選定基準について解説します。
目次
トランシーバーと無線機の基本
トランシーバーと無線機の違い
トランシーバーと無線機は混同されることが多いですが、基本的な違いを理解しておくと選びやすくなります。
– トランシーバー(特定小電力無線)は免許不要で手軽に利用できるものが多く、比較的短距離(数百メートルから数キロメートル)の通信向け
– 無線機: 業務用に設計されており、高出力で長距離通信が可能なモデルも多い。
免許が必要な場合がある。
主要な通信方式の種類
無線機やトランシーバーには、いくつかの通信方式があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
– アナログ方式: シンプルで低コスト、混信のリスクがある。
– デジタル方式: 高音質でノイズが少ないが、価格が高め。
– IP無線: インターネット回線を利用し、距離の制約がほぼないが、通信環境に依存する。
シーン別おすすめトランシーバー無線機
用途に応じて最適な機種を選ぶことで、より効果的な通信が可能になります。
医療・病院・大学病院・歯科医院
総合病院内の広範囲での通信を行う場合は医療機器への影響を鑑みて選ぶ必要があります。
電波出力の大きい簡易業務用無線機ではなく、院内のネットワーク回線を利用するIP無線機が良く利用されます。
ビル管理・警備・消防点検・メンテナンス
ビルメンテナンスや施設管理の現場では無線機・トランシーバーが役立ちます。
商業ビルやオフィス、ホテルや病院等のビルメンテナンスや施設管理では、
施設内の常駐場所と作業スタッフ間の情報共有に無線機をご利用いただいています。
電力・空調・給排水・ボイラー等の点検業務において一斉通信のできる無線機は欠かせないツールです。
イベント・スポーツ大会・卒業式
イベント運営には様々なスタッフが関わります。
役割も運営管理や進行管理、接客担当など多岐にわたります。
トラブルの防止や来場者の満足度を高めるためにも、スタッフ同士が無線機を活用し常に情報共有ができる体制を作る必要があります。
大型ショッピングセンター・飲食店・店舗・美容院
ショッピングモールは施設が広い為、移動による体力と時間のロスを防ぎつつ素早い情報共有を行う事を目的として、運営者・テナントの事業者・施設管理業者・警備業者などで日常的に無線機をご活用いただき効率的に業務が行われています。
教育施設・幼稚園・高校・大学
学校(小学校・中学校・高校)では、運動会や部活動などのイベントや大会運営、警備において無線機が利用されています。
無線機では先生同士で音声による情報共有が常時行えるので、イベント事のスムーズな運営や引率時の安全対策として有効です。
物流・倉庫
多くの倉庫での、主な利用用途は作業状況や搬入車両の情報共有です。
無線機での情報共有により、倉庫内のどこにいても目視よりも早く全体の状況把握ができるので作業効率の向上やストレス軽減に役立っています。
また、物流においても営業車や配送車に無線機を備え付けると様々な情報共有に役立ちます。
これまでは配送車やトラックに車載型の無線機が搭載されていましたが、ハンディタイプのIP無線機の登場により、営業車やセールス担当者にIP無線機を支給するケースが増えてきています。
建設・土木
建設や施工現場では、労働環境の改善措置や、安全対策のルールが決められていますが、どちらにも活用できるツールとして無線機を使用いただいています。
現場全域で通信ができる無線機を使う事で歩行距離の削減や時間の短縮、注意喚起の声掛けに役立ちます。
トランシーバー無線機の選定基準
最適な機種を選ぶために、以下のポイントを押さえておきましょう。
通信距離と出力
– 短距離(1km未満): レジャーや小規模イベント向け。
– 中距離(1km〜5km): 工事現場や中規模イベント向け。
– 長距離(5km以上): IP無線や基地局を活用した無線機が必要。
バッテリー持続時間
– 1日中使う場合は、リチウムイオンバッテリーが搭載されたモデルが推奨されます。
– 予備バッテリーを準備することで、長時間の運用にも対応可能。
免許の有無
– 免許不要: 一般向け、レジャー用途に最適。
– 免許必要(特定小電力無線業務用無線): 業務や広範囲通信に適している。
まとめ
用途ごとに最適なトランシーバー無線機を選ぶことが、快適な通信環境を整える鍵です。
– どの環境で使うのかを明確にし、それに適した通信距離や機能を選ぶ。
– 防水性やバッテリーの持続時間もチェックポイント。
また、購入時のチェック項目として以下のポイントから検討すると良いでしょう。
1. 通信距離と出力
2. 防水防塵性能
3. バッテリーの持続時
4. 免許の要否
5. 価格とコストパフォーマンス
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