IP無線とは?従来の無線機との違いやメリット・デメリットを解説|東京・埼玉・神奈川・千葉・茨城・群馬なら業務用無線機器販売の東京業務無線

受付時間 9:30~18:00 (土・日・祝日除く)
03-6761-8035

お役立ちコラム

コラム

IP無線とは?従来の無線機との違いやメリット・デメリットを解説

無線機と一口にいっても様々な種類がありますが、携帯電話のような感覚で使用したいのであれば、IP無線が一番おすすめです。

 

従来の無線機とは通信距離に圧倒的な違いのあるIP無線機ですが、ここでは、そんなIP無線機の基礎知識やおすすめの利用シーン、おすすめの機種など、IP無線機の基礎知識についてご紹介します。

IP無線とは?従来の無線機との違いやメリット・デメリットを解説

IP無線とは?

IP無線の基本概念や、どのような仕組みで通信が行われるのかを説明します。

IP無線の定義と基本構造

IP無線は、携帯電話の通信網を利用して音声通信を行う無線システムです。
従来の無線機とは異なり、基地局を必要とせず、広範囲で安定した通信が可能になります。
インターネット回線を利用するため、長距離でもクリアな音声で通信できるのが特徴です。

 IP無線の仕組み

IP無線は、インターネット回線を通じて音声データを送受信する仕組みです。
通信は携帯キャリアのネットワークを経由し、無線機同士のリアルタイム通信を可能にします。
音声データはデジタル信号として処理されるため、ノイズが少なく、高品質な通話が実現できます。

従来の無線機との違い

IP無線と従来の無線機では、通信範囲や使用方法に違いがあります。

通信範囲の違い

従来の無線機は、一定の周波数帯を使用し、電波が届く範囲内でのみ通信が可能です。
一方、IP無線は携帯回線を利用するため、全国どこでも通信が可能です。

通信品質と安定性

IP無線はデジタル通信のため、音声がクリアで安定しています。
一方、従来の無線機は電波干渉の影響を受けやすく、混線やノイズが発生することがあります。
特に高層ビル内や地下では、従来の無線機は通信が不安定になりやすいです。

IP無線のメリット

つづいて、IP無線の主な利点についてご紹介します。

広範囲での通信が可能

携帯電話のネットワークを利用するため、山間部や都市部を問わず、広い範囲での通信が可能です。
遠隔地との連携もスムーズに行えます。

免許不要で導入しやすい

従来の無線機と異なり、IP無線は特別な免許が不要です。
そのため、導入のハードルが低く、企業や団体でも手軽に導入できます。
複雑な周波数管理も不要で、誰でも簡単に利用できます。

IP無線のデメリット

IP無線の導入を検討する際に注意すべきポイントを解説します。

通信エリアの制約

IP無線は携帯電話の電波が届かない場所では利用できません。
山岳地帯や地下などでは通信が途切れる可能性があるため、事前のエリア確認が必要です。

月額料金が発生する

従来の無線機は初期費用のみで運用できますが、IP無線は携帯回線を使用するため、月額料金が発生します。
長期的な運用コストを考慮する必要があります。

IP無線の活用事例

IP無線がさまざまな業界でどのように活用されているのかを紹介します。

物流・運送業界での利用

トラックの運行管理や配送ルートの確認など、広域通信が必要な現場で活用されています。
複数の拠点とリアルタイムで情報を共有できる点が大きなメリットです。

建設・警備業界での活用

建設現場や警備業務において、作業員同士の情報共有や緊急時の連絡手段として活用されています。
広範囲での確実な通信が求められる場面で有効です。

まとめ

IP無線の基本と、従来の無線機との違いを振り返ります。

IP無線の導入を検討するポイント

導入前には、使用エリアやコスト、利用目的に応じた最適なプランを選ぶことが重要です。
特に月額料金の発生や通信エリアの制限を考慮する必要があります。

今後のIP無線の展望

5G技術の進化により、IP無線の利便性はさらに向上することが期待されています。
より高速で安定した通信が可能になり、今後新たな活用シーンが更なる広がりを見せていく事が予想されます。

 

トランシーバーを購入する場合にはご使用される環境を考慮しましょう。

またトランシーバーの付加機能は機種ごとに異なります。
音質や音量、手に持った時のフィット感などを実機で確認したい場合は是非、当社へご相談ください。

 

>>取り扱いIP無線の商品ページはこちら
>>お問合せはこちらから

関連記事

  • 高層ビルや大規模施設での無線通信について高層ビルや大規模施設での無線通信について 大型構造物内での通信   高層ビルや大規模施設で多く利用されているのが簡易無線です。 大きな理由としては出力が5Wと大きい。免許申請が必用だが個人資格は不要なこと。 送信ボタンを押すだけで全員に連絡が可能。チャンネルを変えればグループを分けることができる。通 […]
  • アナログ簡易無線の周波数使用期限の延長とデジタル簡易無線についてアナログ簡易無線の周波数使用期限の延長とデジタル簡易無線について アナログ簡易無線の周波数使用期限の延長とデジタル簡易無線について   総務省は周波数再編アクションプランにおいて簡易無線のデジタル化(令和4年11月30日迄の使用期限)を推進していましたが、新型コロナ感染症による社会経済への影響等により、デジタル方式の簡易無線 […]
  • 自営通信と公衆網(災害時の通信確保について考えて見ましょう)自営通信と公衆網(災害時の通信確保について考えて見ましょう) 自営通信と公衆網(災害時の通信確保について考えて見ましょう)   近年大型化する台風、冬の豪雪、頻発する地震。 自然災害の多い日本に住む私たちは様々な災害に対応していかなければなりません。 安否確認・被災状況等、災害時における通信確保は重要な問題と […]
  • トランシーバーと無線機の違いとは?選定基準も合わせて解説トランシーバーと無線機の違いとは?選定基準も合わせて解説 トランシーバーや無線機は、通信手段として広く活用されており、用途に応じた適切な機種を選ぶことが重要です。 本記事では、トランシーバーと無線機の違いや選定基準について解説します。 トランシーバーと無線機の基本 トランシーバーと無線機の違い トランシーバーと無線機は […]
  • 初めての無線機(トランシーバー・インカム)の導入初めての無線機(トランシーバー・インカム)の導入 初めての無線機(トランシーバー・インカム)の導入   無線機(トランシーバー・インカム)は種類によって通信能力が異なります。 無線機を初めて導入しようとする場合に重要なのは運用通信エリアの確認です。 この確認を行わないで導入した場合には不感帯が生じ業務に差 […]
  • 「関東100年町会・自治会防災力強化助成」のご案内「関東100年町会・自治会防災力強化助成」のご案内 関東100年町会・自治会防災力強化助成 東京都では地域の防災への備えを進めていくため町会・自治会による防災備品備蓄等の購入に対して30万円を上限に助成を行っています。(助成率10/10)   この助成で購入できるものは 町会・自治会で必要な防災機材 […]
このページのトップに戻る