IP無線とは?従来の無線機との違いやメリット・デメリットを解説
無線機と一口にいっても様々な種類がありますが、携帯電話のような感覚で使用したいのであれば、IP無線が一番おすすめです。
従来の無線機とは通信距離に圧倒的な違いのあるIP無線機ですが、ここでは、そんなIP無線機の基礎知識やおすすめの利用シーン、おすすめの機種など、IP無線機の基礎知識についてご紹介します。
目次
IP無線とは?
IP無線の基本概念や、どのような仕組みで通信が行われるのかを説明します。
IP無線の定義と基本構造
IP無線は、携帯電話の通信網を利用して音声通信を行う無線システムです。
従来の無線機とは異なり、基地局を必要とせず、広範囲で安定した通信が可能になります。
インターネット回線を利用するため、長距離でもクリアな音声で通信できるのが特徴です。
IP無線の仕組み
IP無線は、インターネット回線を通じて音声データを送受信する仕組みです。
通信は携帯キャリアのネットワークを経由し、無線機同士のリアルタイム通信を可能にします。
音声データはデジタル信号として処理されるため、ノイズが少なく、高品質な通話が実現できます。
従来の無線機との違い
IP無線と従来の無線機では、通信範囲や使用方法に違いがあります。
通信範囲の違い
従来の無線機は、一定の周波数帯を使用し、電波が届く範囲内でのみ通信が可能です。
一方、IP無線は携帯回線を利用するため、全国どこでも通信が可能です。
通信品質と安定性
IP無線はデジタル通信のため、音声がクリアで安定しています。
一方、従来の無線機は電波干渉の影響を受けやすく、混線やノイズが発生することがあります。
特に高層ビル内や地下では、従来の無線機は通信が不安定になりやすいです。
IP無線のメリット
つづいて、IP無線の主な利点についてご紹介します。
広範囲での通信が可能
携帯電話のネットワークを利用するため、山間部や都市部を問わず、広い範囲での通信が可能です。
遠隔地との連携もスムーズに行えます。
免許不要で導入しやすい
従来の無線機と異なり、IP無線は特別な免許が不要です。
そのため、導入のハードルが低く、企業や団体でも手軽に導入できます。
複雑な周波数管理も不要で、誰でも簡単に利用できます。
IP無線のデメリット
IP無線の導入を検討する際に注意すべきポイントを解説します。
通信エリアの制約
IP無線は携帯電話の電波が届かない場所では利用できません。
山岳地帯や地下などでは通信が途切れる可能性があるため、事前のエリア確認が必要です。
月額料金が発生する
従来の無線機は初期費用のみで運用できますが、IP無線は携帯回線を使用するため、月額料金が発生します。
長期的な運用コストを考慮する必要があります。
IP無線の活用事例
IP無線がさまざまな業界でどのように活用されているのかを紹介します。
物流・運送業界での利用
トラックの運行管理や配送ルートの確認など、広域通信が必要な現場で活用されています。
複数の拠点とリアルタイムで情報を共有できる点が大きなメリットです。
建設・警備業界での活用
建設現場や警備業務において、作業員同士の情報共有や緊急時の連絡手段として活用されています。
広範囲での確実な通信が求められる場面で有効です。
まとめ
IP無線の基本と、従来の無線機との違いを振り返ります。
IP無線の導入を検討するポイント
導入前には、使用エリアやコスト、利用目的に応じた最適なプランを選ぶことが重要です。
特に月額料金の発生や通信エリアの制限を考慮する必要があります。
今後のIP無線の展望
5G技術の進化により、IP無線の利便性はさらに向上することが期待されています。
より高速で安定した通信が可能になり、今後新たな活用シーンが更なる広がりを見せていく事が予想されます。
トランシーバーを購入する場合にはご使用される環境を考慮しましょう。
またトランシーバーの付加機能は機種ごとに異なります。
音質や音量、手に持った時のフィット感などを実機で確認したい場合は是非、当社へご相談ください。
>>取り扱いIP無線の商品ページはこちら
>>お問合せはこちらから
関連記事
