初めての無線機(トランシーバー・インカム)の導入|東京・埼玉・神奈川・千葉・茨城・群馬なら業務用無線機器販売の東京業務無線

受付時間 9:30~18:00 (土・日・祝日除く)
03-6761-8035

お役立ちコラム

コラム

初めての無線機(トランシーバー・インカム)の導入

初めての無線機(トランシーバー・インカム)の導入

 

無線機(トランシーバー・インカム)は種類によって通信能力が異なります。

無線機を初めて導入しようとする場合に重要なのは運用通信エリアの確認です。

この確認を行わないで導入した場合には不感帯が生じ業務に差し障りがでてきます。

無線機の運用目的・運用するエリアに沿った無線機を選択するようにしましょう。

選択に不安がある場合には、弊社のような無線専門販売会社に相談することをお勧めします。

 

電波は目に見えない。

電波は目に見えないので相手に電波が届く伝搬経路は正確には分かりません。

基本、電波は直進しようとしますが建物や場外物があると電波は反射や回折(回り込み)・透過等を行いながら進んでいきます。

電波は周波数帯によって特性が異なり、低いと回析しやすく、高いと直進性が高くなります。

 

通信エリアを確認するフィールドテスト

実際無線機を利用する環境においてフィールドテストを行う方法があります。

この方法は弊社においても数多く行う方法で通信テストを行いながら通信品質や通信エリアを確認していきます。

 

無線機(トランシーバー・インカム)の種類と特徴

特定小電力無線

特定小電力無線の特徴は最大出力が10mWと低いので無線免許が不要であることです。

商品を購入後すぐにご利用頂けます。大まかな通信距離は~300mで店舗内の通信や比較的小さな施設において多く利用されています。同一チャンネルを使用することで交互の一斉通信を行えます。

■最大送信出力は10mW。

■免許不要で利用できる。

■ベーシックタイプは中継局非対応ですが低コスト。

■中継局対応機は環境に合わせて通信エリアを拡張できます。

■超小型タイプはクリニック・ヘアサロン・小売り店舗で多く利用されています。

■上位機種には警報音の送出・受信録音・ショックセンサー・デュアルオペレーション機能等の多彩なモードが搭載されています。

 

簡易無線 免許局

 

簡易無線免許局

簡易無線免許局の特徴は最大出力が5Wの大出力です。大まかな通信距離は~5Kmです。

通信はデジタル化されており秘話コードの利用で秘匿性は高くなります。

無線機の形状として固定(車載型)とハンディタイプがありますが、どちらのタイプ共に最大出力は5Wになっています。固定型のメリットは電源の安定性と外部アンテナを接続することで安定した通信環境を構築できます。

■最大送信出力は5W。

■通信は4値FSKのデジタル通信。

■高度な秘話機能を搭載

■個人資格は不要ですが免許申請は必要。(販売店が代行申請致します。)

■免許有効期間は5年間です。引き続き利用する場合には再免許申請が必要です。

■操作は非常に簡単です。

 

 

簡易無線 登録局

簡易無線登録局の最大出力は5W。業務利用とレジャー使用及びレンタル利用が許されている無線機になります。

周波数帯やチャンネル数、免許の有無等の違いはありますが機能的なものは簡易無線免許局の無線機とほぼ同じになります。

免許局との大きな相違点は『キャリセンス機能』が簡易無線登録局には実装されています。

この機能は無線機の送信ボタンを押したときに自分のチャンネルが他の無線機によって使われていないかをチェックする機能です。他の無線機によって自分が利用するチャンネルが使用されていた場合には送信ボタンを押しても電波は発射されません。

簡易無線登録局が現在のチャンネル35波から97チャンネル(上空用を含む)になります。

■レジャー・業務での利用が可能です。

■キャリアセンス機能が搭載されているので状況によっては一時的に通信ができなくなる可能性

があります。

■多くの台数を利用する場合には包括登録が可能です。

 

IP無線機

IP無線機は携帯電話のIPネットワークやインターネット網を利用した無線機です。

通話エリアは国内の携帯電話圏内及びWI-FI利用可能なエリアになります。(注1)

(注1)機器によってはWI-FIは利用できません。

音声はVOIP化されパケットのデーター通信として行われます。

携帯電話と異なり一斉通信・グループ通信・個別通信が国内全域規模で行えるので様々な業種で利用されています。

データー通信のため災害時における通信規制を受けにくいとのことでBCP対策用無線機として採用している企業もあります。

機器は固定型(車載型)とハンディタイプがありGPSによる動態管理行えるもの動画の共有が行えるもの携帯電話にアプリを載せるものなど多彩なタイプがあります。

■免許不要で運用ができます。

■通話範囲は携帯電話の通話圏内なので超広域で通信が可能です。

■スマートフォンにアプリをインストールすることでスマートフォンとの連動が可能です。

 

MCA無線

800MHz帯デジタルMCAサービスにつきまして、2029年5月31日(木)をもってサービスを終了致します。

MCAアドバンスは2027年3月31日(水)をもってサービスを終了致します。

MCA無線(MCAアドバンス)は一般財団法人移動無線が運営する自営ネットワークと公衆網の携帯電話MVNO網が利用できる無線機です。

アプリの活用で位置情報の取得やチャット、映像と音声のストリーミングが行えます。

MCAの基地局は耐震構造になっており非常用の発電機を装備しており災害時の運用を考慮した冗長構成になっています。

災害時等でネットワークが切断された場合でも基地局は折り返しによる通信で基地局が単独で動作を担保しています。

■デュアルネットワークで災害にも強くBCP対策機器としては古くから定評があります。

■運用には免許申請が必要ですが個人資格は不要です。

 

免許申請・登録の要否と通信範囲

無線機は様々な業種で利用されています

ビル管理・ビル清掃・ビル・メンテナンス

消防点検・電気設備点検

警備・施設警備・交通誘導警備

建設・土木・クレーン・工事

工場・機械メンテナンス

教育施設・保育園・幼稚園・高校・大学

ホテル・旅館・結婚式場・映画館・水族館・美術館・アミューズメント施設

アパレル・美容サロン・飲食店

ホームセンター・デパート・ショッピングモール・デパート

クリニック・病院・歯科医院・大学病院・健康診断専門クリニック

倉庫・物流

農場・牧場・農薬散布

災害対策・BCP

 

まとめ

無線機(トランシーバー・インカム)は簡単な操作で情報共有ができ様々な業種で利用されています。導入をご検討のお客様は、弊社までお気軽にご連絡ください。

関連記事

  • トランシーバーとは?どんな仕組み?トランシーバーとは?どんな仕組み? トランシーバーについて何となく知っていても、具体的にどのようなものであるかは知らない方が多いですよね。 離れた相手と通話をするものとは分かっていても、それなら携帯電話でも十分だと考えてしまいます。 しかし、これだけ携帯電話が普及しても、トランシーバーの利用者は存在し […]
  • イベントやセレモニーで無線機(トランシーバー)を利用するイベントやセレモニーで無線機(トランシーバー)を利用する イベントやセレモニーで無線機を利用する   イベントやセレモニーで無線機(トランシーバー)は多く利用されています。 イベントの種類も数万人規模の大会から数十人程度のセレモニー。 株主総会や入学試験等利用シーンは様々です。   […]
  • トランシーバーの機能トランシーバーの機能   トランシーバーの機能と特徴 最近のトランシーバーにはいくつかの機能が追加されています。全てのトランシーバーに その機能がついているわけではありませんが、その一部をご紹介いたします。   防塵と防水レベル 防塵と防水レベルはIP […]
  • トランシーバー(無線)の免許と個人資格トランシーバー(無線)の免許と個人資格 トランシーバー(無線)の免許と個人資格 自動車を運転するにはその種類に応じた運転免許証と乗る自動車の自動車検査証必要となります。 トランシーバー(無線)を操作する場合にも無線従事者という個人資格の免許と無線局の免許状が必要となります。 自動車運転免許同様、操作する […]
  • トランシーバーの種類と特徴を解説トランシーバーの種類と特徴を解説 ビジネス、プライベート問わず、様々なシーンで活躍するトランシーバー。実は用途によって使用されるトランシーバーの種類は変わってきます。 今回は、トランシーバーの種類や特徴を分かりやすく解説。ご自分の使用目的に合ったトランシーバーを選ぶためにも、きっちりと頭に入れておきましょ […]
  • アナログ簡易無線の周波数使用期限の延長とデジタル簡易無線についてアナログ簡易無線の周波数使用期限の延長とデジタル簡易無線について アナログ簡易無線の周波数使用期限の延長とデジタル簡易無線について   総務省は周波数再編アクションプランにおいて簡易無線のデジタル化(令和4年11月30日迄の使用期限)を推進していましたが、新型コロナ感染症による社会経済への影響等により、デジタル方式の簡易無線 […]
このページのトップに戻る