トランシーバーとインカムの違いは?種類や選び方を徹底解説!
トランシーバーとインカムの違いは何でしょうか?
どちらも同じ通信ツールとして知られていますが、実はトランシーバーとインカムには大きな違いがあります。
本記事では、それぞれの特徴から選び方まで、あらゆる角度からトランシーバーとインカムの違いを詳細に解説していきます。
『インカムとは何か』に始まり、使用シーンに最適な選択肢を見極めるためのポイントを、具体的な例と共に紹介。これを読めば、あなたもトランシーバーとインカムを正しく理解し、自分に合った製品選びができるようになるでしょう。
目次
インカムとは?
インカムとは、一般的に小型で片耳に装着する通信機器を指し、特に業務用の無線通信において利用されます。
トランシーバー同様、主にセキュリティスタッフやイベント運営、建設現場などでのコミュニケーションに使用されているツールです。
インカムの最大の特徴は、手を使わずに通信できる点です。
耳元で直接通話を聞くことができるため、周囲の騒音に影響されにくいというメリットがあります。
さらに、インカムはチーム内でのスムーズな連携を促すため、効率的な作業を実現する上で非常に重要な役割を果たします。
このように、インカムは特定の条件下でのコミュニケーションを強化するために設計された便利なツールであると言えるでしょう。
トランシーバーとは?
トランシーバーは、手軽に持ち運びができ、即座に開通できる便利な通信ツールです。
電波の到達範囲内であれば、建物や自然の障害物に影響されにくいモデルもあり、屋外活動や業務用途での信頼性が高いです。
また、専用の周波数を使用し、プライバシーを保護する機能も備えています。
トランシーバーについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
トランシーバーとインカムの違い
それではトランシーバーとインカムの違いについて、詳しく解説していきたいと思います。
トランシーバーとは、送信と受信が可能な携帯型無線通信機器を指します。
トランシーバーという言葉は、送信機を意味する「トランスミッション」、受信機を意味する「レシーバー」という2つの英単語から生まれました。
一方のインカムは、トランシーバーの一種で、ヘッドセットで両手がフリーになるタイプのことです。
なぜインカムというのかというと、内線通信機器と和訳される「インターコミュニケーションシステム」の略語に由来しています。
送信と受信の両方の機能を備え、電波を通して他者と対話の出来る無線機を「トランシーバー」と定義すれば、インカムは「ヘッドセットを備えたトランシーバー」ということになります。
インカムはトランシーバーの一種ではありますが、形状以外にも違いがあります。
それは、受信者も発信者も複数人いる状態になるという点です。トランシーバーの場合は、基本的に発信者は1人です。しかし、インカムは誰でも発信できるので、複数人でのコミュニケーションがとりやすいというメリットがあります。
トランシーバーとインカムの種類について
トランシーバーの種類
トランシーバーには様々な種類があります。
一般的には、業務用トランシーバー、アマチュア無線用トランシーバー、そして一般消費者向けの簡易トランシーバーなどが存在します。
業務用トランシーバーは、耐久性と機能性に優れ、長距離通信が可能です。
アマチュア無線用トランシーバーは、特定の周波数帯を使用し、趣味の無線活動に使われます。
簡易トランシーバーは、家族や友人とのアウトドア活動など、手軽に使えるモデルが多いです。
それぞれのニーズに合わせて選ぶことが大切です。
インカムの種類
インカムには、主に業務用インカムがありますが、その中でもさまざまな種類が存在します。
例えば、セキュリティやイベント運営用のインカムは、一方向または双方向の通信が可能で、耐久性や使いやすさに特化しています。
また、建設現場や工場で使用されるものは、騒音抑制機能や防塵・防水機能を備えたモデルが好まれます。
各種インカムは、その機能性と使用環境に最適化されているため、選択に際しては具体的な使用シーンを考慮することが重要です。
インカムが適しているシチュエーションは?
トランシーバーは手に持って使用する形状なので、両手を空けておきたい場合はインカムの使用が便利です。
またチームでの協力が必要な作業や、複数人での情報共有が求められる状況においても、インカムの使用が適しています。
インカムを使用することで誰もが自由に発言し、情報を共有しながら、両手を使用してタスクに集中できる環境が実現します。
インカムはコミュニケーションをスムーズにし、作業の安全性と効率を同時に向上させることができるツールです。
トランシーバー・インカムの代用になるものはある?
トランシーバーやインカムは便利ですが、何か他のもので代用は可能なのでしょうか。
実は、専用の無線通話アプリを導入すればスマホもトランシーバーとして使えます。
ただ、現状では課題が無い訳ではありません。
まず無線通話アプリを使用するメリットですが、トランシーバー本体としての機器を購入する必要がなく、経済的という点です。
トランシーバー本体は、安くとも1万円、高いものですと10万円を超えるものもあります。一方でアプリはほとんどが無料でダウンロードが可能です。
無線通話アプリには、デジタル機器向けの無線通信規格Bluetoothを使ったものや、インターネット経由のものなどがあります。
中には、混信が無く秘匿性に優れたIP無線アプリも登場していますので、よく調べてニーズに最も適したアプリを選ぶべきでしょう。ス
マホ向けのアプリですから免許や申請の必要はありません。Webで登録などが完了しますから、煩雑な事務手続きも省けます。
スマホの代用は通話エリアが狭いなど技術的な課題あり
スマホをトランシーバー代わりにするデメリットですが、現状では通話エリアがごく狭いという点が挙げられます。
Bluetoothを使ったアプリでも、半径20メートル位が限界の様です。
またインターネット経由のアプリですと、通信回線やWi-Fiがカバーしない場所では使えなくなってしまいます。
つまり、屋外での代用は不向きと言えます。
それから、ビルの中で使用した際、同じフロアーならば会話が出来たけれども、階が違うと聞き取れなくなったという事例もあるようです。
何と言いましても無料のアプリですから、トランシーバー本体を購入する場合とは違って、アフターサービスや保障などは期待するのは難しいでしょう。
何か問題が生じた場合には、ユーザー自身で解決しなくてはならないことを肝に銘じておく必要があります
まとめ
トランシーバーは無線電波の送信機能・受信機能を兼ね備えている通信機器を指します。
中でも、頭に装着しハンズフリーで使用できるものがインカムと呼ばれています。
インカムは、ホールや工場などの施設内で作業をしながら、スタッフ間で連絡を取り合うことが必要な場面で重宝されています。
トランシーバーは基本的に発信者が1人ですが、インカムの場合は使用している人すべてが発信可能です。
そのため、スタッフで情報共有しながら作業を進めたい場面ではとても便利です。
最近は、トランシーバーやインカムの代用として、スマートフォンを活用することも可能になっています。
しかし、アプリのダウンロードが必要で、安定性も不確かな部分があります。
業務などで、確実にスタッフ間のコミュニケーションを取りたい場合は、トランシーバー・インカムの導入を検討しましょう。
東京業務無線では東京・埼玉・神奈川・千葉・茨城・群馬を中心に業務用無線機(トランシーバー)の販売を行っています。
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