トランシーバーの通信距離は機種によって違う?種類別の違いを解説
トランシーバーには様々な特徴を持った機種があります。
なかでも使用者が気にするのは、通話距離ではないでしょうか。
用途に合った通話距離の機種でない場合、現場で情報共有ができないトラブルに見舞われることも。
また、時には通話距離を伸ばしたいこともあります。
今回は、トランシーバーの重要な要素である通話距離にスポットを当てて、種類による違いなどを紹介していきます。
目次
トランシーバーの通話距離は?|免許不要の場合
トランシーバーを選ぶ場合、通話距離が大切だと思われるのではないでしょうか。
しかし免許や登録が必要なタイプもあるので、面倒だと感じる方も多いことでしょう。
そこで、トランシーバーのタイプごとに、通話距離と免許・登録の必要性について違いを見ていきたいと思います。
トランシーバーの種類による通話距離の違い
トランシーバーは、大きく分けて3つのタイプに分けることができます。
それぞれのタイプによる通話距離と免許・登録の必要性の違いは次の通りです。
タイプ | 特定小電力トランシーバー | 簡易業務用無線機 | IP無線機 |
距離 | 200m以下 | 5km以下 | 携帯電話と同等 |
免許・登録 | 不要 | 必要 | 不要 |
それぞれの違いについて見ていきましょう。
・特定小電力トランシーバー
免許や登録はもちろん不要です。
通話距離は基本的には200m以下ですが、機種によっては500mの距離で通話が可能なものもあります。
乾電池1本で使用できるのもメリットです。
・簡易業務用無線機
免許か登録が必要になります。
通話距離は基本的には5km以下ですが、機種によっては10kmに及ぶものもあります。
出力が大きいので、大きめのバッテリーを使用したり、電源に繋いで使ったりするものが主流です。
・IP無線機
免許や登録は不要です。
通話距離は、携帯電話の通信網を使用するので、全国にまたがって通話することができます。
ただし、携帯電話の通信網を使用するため、毎月の通信コストが発生します。山岳部や海などのサービスエリア外では通話ができないデメリットがあるので要注意です。また、近距離で何度も使用する用途の場合は、特定小電力トランシーバーや簡易業務用無線機に比べ、反応速度が劣ります。
免許や登録の必要がないトランシーバーを選ぶ場合は、必然的に「特定小電力トランシーバー」か「IP無線機」を選ぶことになります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、用途に合わせた検討が必要です。
トランシーバーの通話距離を伸ばす方法
トランシーバーを様々なシーンで使っていると、通話距離を伸ばしたいと思うことがありますよね。
そんな時はどうしたら良いでしょうか。
トランシーバーは送信出力が決まっているので、通話距離を飛躍的に伸ばすことはできません。
しかし工夫次第で、通話距離を伸ばせる場合もあります。
「トランシーバーの通話距離を少しだけでも伸ばしたい」と思った時は、次のことを試してみて下さい。
想像以上に効果が出る場合もありますよ。
・アンテナを高い位置に配置する。
トランシーバーを体から離すことになるので、スピーカーマイクを使用するのがおすすめです。
・車内や屋内で使用する時は窓を開ける。
・できるだけ近くに金属がない環境にする。
※金属は電波に影響を与えてしまうためです。
・中継システム対応の特定小電力無線機を使用する。
※中継システムを置くと、通話距離はおよそ2倍になります。
まとめ
トランシーバーが使用できる距離は機種によって違います。
トランシーバーの種類による違いは次の通りです。
種類 | 特定小電力トランシーバー | 簡易業務用無線機 | IP無線機 |
距離 | 200m以下 | 5km以下 | 携帯電話と同等 |
免許・登録 | 不要 | 必要 | 不要 |
ただし、上記はあくまで基本的な仕様です。
トランシーバーの機種によっては、さらに長い距離で通話が可能な機種もあります。
トランシーバーの通話距離を伸ばしたい場合は次のことを試して下さい。
・アンテナを高い位置に配置する
・車内や屋内で使用する時は窓を開ける
・できるだけ近くに金属がない環境にする
・中継システム対応の特定小電力無線機を使用する
きっと効果が実感できるはずです。
トランシーバーが使用できる距離は、機種のタイプによって異なるので、使用目的と距離に応じて選びましょう。
また免許が必要なタイプかどうかも確認して、使用するようにして下さい。
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